モンハンワイルズの発熱対策にグラボをGeForce RTX3080からRadeon RX9060XT 16GBに乗せ換えました。
【目次】
- 画質のビフォーアフター
- GPU温度のビフォーアフター
- GPUスペックのビフォーアフター
- ワイルズベンチマークビフォーアフター
- 本番環境のビフォーアフター
- 高解像度テクスチャーパックについて
- HDRの効果は微妙
- FSR4の有効化
購入したRX9060XTは、AsrockのChallengerです。
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関連記事: GeForceからRadeonへのGPU交換方法
画質のビフォーアフター
Before: RTX3080

After: RX9060XT

全然違う。
GPU温度のビフォーアフター
Before 1: RTX3080、ウズトゥナ戦、82℃

After 1: RX9060XT、ウズトゥナ戦、60℃

どちらも異常気象で視界が悪く、画質の向上は感じにくいかもしれません。
しかし、GPU温度は全然違います。
RTX3080は70℃~80℃が標準で、それ以上の負荷をかけづらい状況だったので、レイトレなしで遊んでいました。
RX9060XTは、レイトレありでも60℃です。
念のため、もう1サンプル。
Before 2: RTX3080、ププロポル戦、80℃

After 2: RX9060XT、ププロポル戦、63℃

GPU温度が80℃を越えるときは、サイドパネルを開けて、エアコンの設定温度を下げて室温空冷していました。
温度が下がっただけでも買い替えた価値がありました。
GPUスペックのビフォーアフター
| GeForce RTX3080 Founders Edition | Radeon RX9060 XT Challenger 16GB OC | |
| メモリ | 10GB GDDR6X | 16GB GDDR6 |
| メモリバス幅 | 320ビット | 128ビット |
| メモリクロック | 19Gbps* | 20Gbps |
| ベースクロック | 1.26 GHz | 2.70GHz |
| ブーストクロック | 1.71 GHz | 3.29Ghz |
| 消費電力 | 320W | 160W* |
| 推奨電源 | 750W | 550W |
メモリバス幅320bitのRTX3080からメモリバス幅128bitのRX9060XTへ乗り換えるのは、少し不安でした。
引用元:Technical City

基本的にどこのベンチマークでもRTX3080の方が強いです。
でも、私の環境では、モンハンワイルズに関して言えば、RX9060XTの方が強いです。
理由は2つあって、CPUボトルネックと発熱制御です。
CPUボトルネック
Youtubeなどのベンチマークはグラボの能力を測るため、最高のCPUと組み合わせて計測されます。
でも、実際にそんなツヨツヨのCPUを使っていない場合、モンハンワイルズのようなCPU負荷が高いゲームでは、グラボが強いほど、CPUボトルネックが強く出ます。
ウチのように古くて弱いCPU(Core-i7 10700K)だと、CPU側の処理が不安定になったり、PCが落ちたりしました。(果てには壊れた)
だから、私の環境では、GPUを弱くして4Kで遊ぶなどするとGPUボトルネック側に寄せられるので、トータルで快適になっている感じです。
発熱制御
じゃあ、RTX3080も4Kで遊べばいいじゃない?
消費電力が320WのRTX3080だと発熱が抑えられなくて、今度はGPU側がダウンします。
パワーでゴリ押す脳筋RTX3080 vs スマートな現代っ子RX9060XT って感じです。
消費電力が320W (RTX3080)から160W (RX9060 XT 16GB)に下がって、エアコンの設定温度を2度上げました。
2020年発売と2025年発売の間の進化がすごい!
一般的には(?)、RTX3080の方がRX9060XTを23%上回るらしいのですが、モンハンワイルズ的な体感は逆です。
ちなみに、値下がりしてきてRX9060XT(16GB)と同価格帯になったRX7800XT(先代ミドルハイ)の方が性能が高く、コスパがいいそうなので、強いCPUをお持ちで、FPSを重視するならそっちがいいかも?
個人的には低消費電力を重視しました。
160W、素晴らしいです!
静かです!
しあわせ。
ワイルズベンチマークビフォーアフター
モンハンワイルズのベンチマークソフトのグラボ使用量や判定は全く当てになりませんが、測定環境が揃うので相対比較には使っていいような気がします。
- 1440p
- グラフィックプリセット「高」
- フレーム生成なし (RTX3080はできない)
- レイトレなし (RTX3080では温度が上がるので使えない)
Before: RTX3080 (10GB)

After: RX9060XT (16GB)

数値にもちゃんと差が出ていますね。
主観的な画質の差
数値じゃわからない部分の話です。
同じ条件下では、画質に大きな差はありませんでした。
ただ、RX9060XTではテアリングが結構出ていて見辛かったです。
特に、船からセクレトに飛び乗った後や、クナファ村に入る細い道からイサイさんの家に入るまでがビリビリに破れていました。
※測定の目的からして、ベンチマークではFPSを制御する垂直同期を設定することができなくて、対処方法がありません。
※ゲーム版はFSR4対応で、垂直同期をオンにすればテアリングは目立ちません。
RTX3080はテクスチャー感が劣っていて、船からセクレトに飛び乗った後のセクレトの羽がガザついてみえましたが、テアリングは少なくて、はるかに見やすく感じました。
ただし、RTX3080は、グラフィックプリセット「中」だとアンチエイリアスが「TAA」のみで、ガザつきが酷くてガッツリ微妙な画質になりました。
なので、1440pの「中」設定で、DLSSを切って、アンチエイリアスをFXAA+TAAに変えてみたら、映像はマシになったけれど、負荷が増えるので一長一短ですね……

本番環境のビフォーアフター
実際のゲームプレイのリザルト画面のスクショを撮りました。
FPS (フレームレート)
まずはFPSから。竜谷の跡地は軽いみたいです。

ベンチマークより上振れてますね?
このフィールドが軽いみたいです。
別のフィールドで、もう一つ。氷霧の断崖です。

次は緋の森です。
クエスト終了時にちょっと下がって、リザルト画面に入ると一段あがるのは同じ傾向ですが、フィールドの違いなのか、だいぶん差がありますね。(下が低くて不安定)

普段はフレームレートに上限設定をしているので、フレームレート上限解除したクエストはまだ少ないのですが、もっと悪いのが見つかったら、また貼りますね。
CPU、GPU負荷
プレイ条件できるだけ揃えるために同じフリークエストのリザルト画面の背景を表示している時で比較します。
どちらも1440p、グラフィックプリセット「高」、レイトレなしです。
フレームレートは60fpsで制限して、リソースにどのくらい余裕が出るかをチェックしました。
Before: RTX3080 (アップスケーリングDLSS3)

After: RX9060XT (アップスケーリングFSR4)。

このゲームはシステムメモリ(RAM)の使用量がやばいです。25GBを越えていることもあるので、余裕を持たせた方が無難かも。
公式の1440pの推奨スペックのシステムメモリは16GBとされていましたが、私の環境では全然足りない。
発熱がきつくて画質設定を下げたいRTX3080の場合、1440pのプリセット「中」まで落とすと、(ベンチの時と同じく)アンチエイリアスが「TAA」だけになって、縁のガザつきが猛烈に汚いです。
個人的には1080pの「高」(FXAA+TAA)じゃないときつい。
RX9060XTの方は、初期テアリングが酷かったのですが、ドライバーアップデートの時に直りました。
関連記事【モンハンワイルズ】Adrenalin 25.8.1でティアリングが直ってた
高解像度テクスチャーパックについて
VRAMが16GB以上ある場合は、「高解像度テクスチャーパック」を入れたウルトラ設定にできるのですが……
RX9060XTの16GBモデルなので試してみましたが、私の環境ではテアリングが酷くて実用に耐えませんでした。
画面酔いしそうだったので、すぐに無効化しました。
(アンインストールの方法を調べたら、Steamの管理画面でフラグを外すぐらいしかできなかったのでアンインストールと呼べるか謎)
RTX3080でも負荷がギリギリの時はテアリングしていましたが、こんなに酷くなかったので、余裕がありそうに見えてテアリングしまくりなのがNvidia国からAMD国へ移住した後の最初のカルチャーショックでした。
※これもドライバーアップデートで直っているかもしれませんが、試していません。
RX9060XTは「高解像度テクスチャーパック」を入れていなくても画質がRTX3080よりも明瞭に感じます。
アンチエイリアス処理がいいのかぼやけた感じが少ないです。
HDRの効果は微妙
モンハンワイルズはフィールドが白っぽく感じます。
特に竜都の跡形は、霧がかかっているのか?と思うほどに白い。
色合いを鮮やかにメリハリをつけたいときは、より色域が広く、明暗の幅が広いHDRを使ったりするものなのですが、ちょっと注意点があって……

HDRオンにすると、いったんフィールドの白っぽさはひどくなりますので、設定の画面調整で画面を暗い側に調整する必要があります。

調整後は、プレイ画面での白っぽさは軽減されるのですが、HDRが「ON」の状態でとったHDRスクショは、SDRデバイスで見ると、すごく暗く見えます。

そして、更に、HDRが「ON」の時のSDRのスクショは、SDRデバイスでは、真っ暗で何にも見えないように感じるかもしれません。

RX9060XTに変えて、白っぽさが抜けてコントラストがわかりやすくなったので、ウチはSDRで画面を暗くして遊ぼうかなと……
かなり明暗調整が難しいゲームだと感じました。
FSR4の有効化
AMD FSR4は第2弾アプデで正式対応になったそうなので、AMD Adrenalin SoftwareでFSR4を有効化すると画質がグッとあがります。
最後に
というわけで、初AMDグラボの感想は、テアリングさえ制御できれば、画が明瞭できれいで素晴らしい!って感じでした。
14武器周回4周目

リザルト画面スクショ

最後までお読みいただきましてありがとうございました。