スタートレック IV: 故郷への長い道、レビュー【後半ネタバレあり】

4.5

23世紀のエンタプライズクルーの1986年の地球人に対する反応から、スタートレックのユートピア的な世界観がより鮮明に描き出されていて楽しい作品です。コミカル&ドタバタ劇で、ベタなんだけど見ていて笑える明るさがあります。『ディスカバリー』や『ピカード』のような最近の作品では味わえない爽やかさが素晴らしい。

基本情報

原題Star Trek IV: The Voyage Home
邦題スタートレック IV: 故郷への長い道
タイプSF
公開日1986年11月26日
監督レナード・ニモイ
脚本スティーヴ・ミアーソン
ピーター・クリークス
ハーヴ・ベネット
ニコラス・メイヤー
原作者ジーン・ロッデンベリー
おすすめ度4.5 (1~5点)

トレーラー

Star Trek IV: The Voyage Home – Trailer

あらすじ

スターフリートから盗んだエンタプライズ号を自爆し、クリンゴンのバード・オブ・プレイを乗っ取って、バルカン星へ赴きスポックを生き返らせたカークとクルーは、自首する為にバード・オブ・プレイで地球へ向かう。

その頃、地球では、謎の宇宙船から発せられる強烈な電磁波の影響で、滅亡寸前。この謎の電磁波が水中での23世紀には絶滅していたザトウクジラの鳴き声(歌)と呼応していることから、1986年の地球へタイムトラベルする。

脚本、世界観

脚本家が4人もいる割に、きっちり話が通っていて素晴らしい。冒頭にも述べた通り、スタートレックが描く、ユートピア的な23世紀の世界が登場人物たちの1986年世界に対する混乱や反応から読み取れて楽しい。

個人的に一番好きだったのは、お行儀のよい言葉遣いの23世紀人カークとスポックが汚い罵り言葉を「華美に装飾された会話様式」としてマネして使ってみる様子です。

登場人物

カーク、スポック、ボーンズ(マッコイ)の3羽ガラスに、いつもの個性豊かなクルーメンバーが揃い踏み。それぞれの専門分野でそれぞれのキャラを活かしながら大活躍。

あとDS9のシスコ艦長のお父さんが「カートライト提督」という役柄で出演していてビックリ。違和感あるな~。

本作には悪役はいません。捕鯨問題でザトウクジラが絶滅するなどという、日本人にはちくっと刺さるテーマはあれど、「未知の脅威を理解し、様々な障害をチームワークで乗り越える」という平和的な冒険譚です。

アクション、笑い

アクションは少な目ですが、ドタバタ劇で、ヒヤヒヤする場面が多いので、楽しめます。

いつものニヤリ系の皮肉系ジョークに加え、分かりやすい笑いが散りばめられていて明るい作品になっています。

映像美

最近のSFといえばCGが豪華なんですが、本作では、宇宙の描写よりも、1986年に撮影した1986年を舞台にしたシーンが見どころです。2020年目線で見るととても新鮮です。

音楽

音楽は押しつけがましさが少なく、作品に集中できました。普段は豪華すぎて逆にジャマなんですが、今作はいい塩梅です。

以降、「感想」と「最後に」は、ネタバレ注意です。問題なければ「次へ」をどうぞ。

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