スター・トレック VI: 未知の世界、レビュー【後半ネタバレあり】

4.0

クリンゴン帝国のホームワールド「クロノス」の衛星プラクシスが爆発して、仮に「クロノス」からの遷都を余儀なくされたとしても「クリンゴン帝国」が滅亡することはないと思うんだけど…

それにこの後の時代にも「クロノス」はピンピンしているんだけど…

なんて思いながら、鑑賞しました。

基本情報

原題Star Trek VI: The Undiscovered Country
邦題スタートレック VI: 未知の世界
タイプSF
公開日1991年12月6日
監督ニコラス・メイヤー
脚本ニコラス・メイヤー
デニー・マーティン・フリン
原作者レナード・ニモイ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
おすすめ度4 (1~5点)

トレーラー

Star Trek VI: The Undiscovered Country – Trailer

あらすじ

クリンゴンホームワールド「クロノス」の衛星「プラクシス」が爆発し、クリンゴン帝国が50年以内に滅亡することとなった。

クリンゴン最高評議会総裁のゴルゴン総裁は、クリンゴンの軍事リソースを削減する為に惑星連合と和平協定を結ぶことを提案し、カーク艦長率いるエンタプライズメンバーは、スポックの推薦もあり、ゴルゴン総裁の送迎を任される。

しかし、息子をクリンゴンに殺されたカークは、折々に不快感を態度に出す。

脚本、世界観

冒頭の音楽から深刻で物々しい雰囲気が前面に出ているように、本作は明るいトレックではなく、重苦しいトレックです。しかしトレッキーの間では深みのあるストーリーが名作として大人気。

登場人物

Wikipediaの登場人物に「ウォーフ」がいて爆笑。Praxisが爆発したのは2293年。ウォーフが生まれたのは2340年だから、まだ生まれてないよ…

ウォーフの俳優がクリンゴン弁護士の役を演じてるだけだと思う。

参考資料:Wikipedia、スタートレック VI: 未知の世界のキャスト

DS9のシスコ艦長のお父さんがカートライト提督の役だったり、スタートレックVの惑星連邦大使がゴルコン総裁の役だったり、使いまわしが多い作品だから、混乱するよね。

あと、今作からエンタプライズ号のヘルムだったスールーがエクセルシオ号のスールー艦長として登場。

アクション、笑い

映画版もシリーズを重ねるにつれ、アクションシーンが増えてきましたが、残念ながらカッコイイとは言い難いかな。本作はどちらかと言うと「陰謀」系のサスペンス・スリラー要素が高いので、こんなもんでしょう。

ガハハ系のジョークも、趣味の悪いジョークも減って、スタートレックらしいニヤリ系の上品な仕上がりです。

映像美

1991年の作品だし、多少の古臭さはありますが、映像はキレイです。リマスターって結構すごいですね。

音楽

多分私の耳の問題だけど、スタートレックの映画版は、音楽・効果音が大きくて台詞が聞き取りづらいと感じます。だからどんなに名曲でもうるさく感じます。ヘッドセットで観ればいいのかな?

以降、「感想」と「最後に」は、ネタバレ注意です。問題なければ、続きをどうぞ。

感想

スタートレックの下位クルーのベッドが、クリンゴンの最悪の監獄と同じぐらい小さくて「ブラック」だったのが最も衝撃でした。なんであんなに小さいんでしょうね。

兎も角も…

平和主義&外交主義の惑星連合にとっては絶好のチャンスとなるゴルゴン総裁からの和平協議の提案。最重要任務です!

前作の終わりにクリンゴンのクラー艦長と「カプラ!」していたカーク艦長ですが、本作では息子を殺された恨みからクリンゴンを毛嫌い&目の敵にしており、態度が悪いのなんのって。

映画版のカーク艦長って、ドラマ版やアニメ版よりもやんちゃな感じがしましたが、私怨にまみれている様子は新鮮でした。よく似合ってましたぜ。

個室でクリンゴンを憎む感情を吐露したり、夕食会で無礼すぎる発言をしたり、全く紳士的ではない行いを続けている内に、エンタプライズ号がクリンゴンバトルクルーザーに発砲、無重力状態でなす術の無いクリンゴンたちは次々に倒れます。

混乱しながらもクリンゴンを助けるためにバトルクルーザーに乗り込んだカークとボーンズ(Dr. マッコイ)は、ゴルゴン総裁を助けようとするも間に合わず。そのまま捉えられてゴルゴン総裁の暗殺容疑で裁判にかけられます。

個人的にクリンゴンは好きなので、映画版になってから、雑でヒドイ描き方をされ続けて、不満が溜まっておりました。今回は、マシな描き方をされているモノの、カークが無礼で、やはり不愉快でした。

それらが全てクリンゴン裁判で顕わになって、スッキリしました。

どっちの味方かって?、クリンゴンです。

(因みに一番好きな宇宙人はフェリンギで、二番目がQ、三番目がアンドリアン…)

一緒に捕まったボーンズ(Dr. マッコイ)はちょっと気の毒でした。彼の差別的な発言はクリンゴンに限った事ではない、いつもの「ブラックユーモア」みたいなものですが、カーク艦長のは違いますからね。

無礼者カークは、きっちり裁かれて刑務所に送られます。んで、カメロイド人に手助けされて脱獄し、エンタプライズ号に救助されます。

船に戻るとスポックの活躍で、クリンゴン船襲撃の事実が概ね明らかになっており、内通者がスポックの愛弟子でバルカン人のヴァレリス大尉であることを突き止めますが、和平会議の場所は分かりません。

そこで、元エンタプライズクルーのスールー艦長を頼って、惑星キトマーであることを教えてもらい、攻撃中もクローキングしていられるバード・オブ・プレイのプロトタイプに注意するようにお願いします。スールー艦長を演じるジョージ・タケイとカーク艦長を演じるウィリアム・シャトナーの不仲が原因でスールーは艦長として独立できたという噂です。

ウィリアム・シャトナーが原作、監督を担当したスタートレックVでは、「みんながカークの引き立て役」みたいな状態になっていましたし、嫌われるのは分かる気がする…

話を戻すと、一行はキトマー会議に乱入し、クリンゴン、惑星連合、ロミュラン、バルカンが連携した犯人グループを逮捕します。

ってか、和平会議を邪魔する為に各惑星の重要人物たちが秘密裏に連合しているっていうのが、なんかスゴイ。仲良くできるんじゃん…

カークは、ゴルゴン総裁の娘、アゼドバー新総裁に訓示を垂れておりました。

カークは、もうちょっと反省した様子を見せてもよかったんじゃないかと思うんですよね…

最後に「また世界を救っちゃったね」なんて言いながらキャビンに入ってくるのが、微妙。

スポックが「自分もバルカン人の愛弟子ヴァレリス大尉を贔屓目に扱ってしまった」、ボーンズが「クリンゴンを差別的に見ていたのは、自分もだし、みんな同じさ。」、ウフーラが「ヴァレリス大尉と同じ考えだった」、チェコフが「スゴイチームワークでみんな同意さ」なんて言ってたのですが、そうやってカークを励ますというか、そういうのって、どうなんだろうね。

「今回は、僕が全面的に悪かった!自分のせいで和平協議の千載一遇のチャンスがつぶれてしまう所だった。けれども、痛い目にもあって、多くのことを学んだ。」の方がカッコいいと感じるけどね。

なにが「また、世界をすくっちゃったね。」だ。

最後に

確かに、ストーリーはこれまでよりも深いし、原作、脚本ともに前作よりもはるかに向上しているのを感じます。だけど、個人的にはカークの態度にモヤっとしたので、☆4かな。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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