【ネタバレ全開】The Measure of Man、S2 E9、スタートレック:ネクストジェネレーション

『スタートレック:ピカード』に出てくるブルース・マドックス博士の情報を探しているかたがポツポツいらっしゃるようなので、彼が出てくる過去作のエピソードを見直してみました。

以下、遠慮なくネタバレしているので、ご注意くださいませ。

ブルース・マドックスの登場

ブルース・マドックスは、『スタートレック:ネクストジェネレーション』、シリーズ2、エピソード9、「The Measure of Man」に出てきた人工頭脳(サイバーネティックス)の研究者です。※当時のランクはコマンダーで、スターベース付きのデイストリーム研究所員です。

アドミラルナカムラと共にエンタプライズ号を訪れたコマンダーマドックスの目的は、データを解体して、自身の研究に役立てることでした。

コマンダーマドックスが、かつて「意識を持たない存在」という理由でデータがスターフリートアカデミーに加わるのを反対した唯一の評定者であることがデータの口から語られます。

「データのアカデミー入校試験をきっかけに、データに興味を持ち、データの生みの親であるスーン博士の研究について学習し、スーン博士の研究を継続し、もう少しでスーン博士と同じようにアンドロイドを作れそうなところまで来ているので、データを解体してより深く知る必要がある」というマドックス氏は、データのことを「this」や「it」(=これ)っと、モノとして見ていることが伺えます。

キャプテンピカードに意見を聞かれたデータは、「興味深い」としながらも、色々と細かな技術的なことを確認した後、解体してまで実験を行うレベルに至っていないと判断します。

キャプテンピカードからも、データは大事なクルーなので、今の研究段階ではデータに実験に参加するようには言えないと判断しますが、コマンダーマドックスは既にデータの移動辞令を持っており、強引に自分の部下にしてしまいます。

個人的には「興味深い」という反応が出る時点で、データには「意識」があるように思えるんですけどね。

アンドロイドの人権

キャプテンピカードは、残念に思いながらもデータに対して、実験に参加するように促します。

これに対してデータから、「コマンダーラフォージのバイザーは人間の目よりも機能が高いのに、人間は自分の目をバイザーに変えるようには強要されることがないのに、自分に選択肢がないのは自分が『人間』ではないからですよね。」っと問いかけられ、これが「人権問題」を認識し、旧友というか仇敵の司法長官(裁判官)であるキャプテンフィリッパルヴォワーに相談したところ、スターフリートの組織の中にいる以上、移動辞令は断れないが、辞職すれば従う必要がないとのアドバイスを貰います。

辞職届を出し荷物をまとめるデータの部屋に無断で入り、マナー違反を指摘されるもスルーし、「話せばわかる」と言い出すマドックス。

データは、「冒頭のポーカーを例に出して、ありとあらゆる知識を習得してゲームに臨んでも現実に起きることとは乖離しえる。こういう言葉に表せない高レベルの経験は、あなたの実験の後に失われてしまうだろう。」と実験参加を断ります。

「スーン博士の夢が結実した唯一の存在であるデータを実験で失ってしまう事などできないからスターフリートを辞めた」というデータに対し、捨て台詞をなげ、前述のルヴォワー裁判官に法的措置を求めます。

ここで、データが人間と同じ権利を持つ存在かどうかが明確に争点になります。

データは、マシーンであり、スターフリートのコンピューターと同様にスターフリートの所有物であると主張します。

データのお別れ会

データのお別れ会で「こんなの不公平だ!」っと不満がる親友のラフォージ。

「ポラウスキー先生が常々『人生が公平であることは稀だ』って言っているよね。」というデータ。不公平な人生を受け入れようとすることも何だか人間っぽいですね。

ルヴォワー裁判官は、過去の事例の調査の結果、データはスターフリートの所有物であり、移動辞令とマドックスの実験を断ることも、スターフリートを辞職することも出来ないという判決を出します。

キャプテンピカードは、その判決を覆すための反論を起こすことにします。但し、出来たばかりの簡易法廷になるので、キャプテンピカードが弁護側に、コマンダーライカーが検事側(?)を担当する条件をのむ必要がありました。

人間もマシーンだし、人間も人間から作られた

コマンダーライカーは、人間には出来ないことをデータにさせたり、データの手を外して部品として見せたり、果てにはスイッチを切って、データを停止し、データが命を持った存在ではない事を見事に証明します。

キャプテンピカードは、落ち込んで、テンフォーワードで休憩をしている間にガイナンにヒントを貰い、反証します。

人間もタイプ違いのマシーンともいえるし、人間の子供も人間のDNAから作られた存在だし、ある意味、同じであることからスタート。

次にデータの引っ越し荷物を物証に、データが思い出の品を持つこと、データが緊密な関係を持った人間に特別な思いを残していることなどを説明。

そして、マドックスに尋問します。

アンドロイドの「魂」

「データは意識を持つ存在ではないから、権利もない。それでは意識を持つ存在の定義は?」っと。

「知能、自己認知、心」と答えるマドックスに対し、「じゃぁ、私が意識を持つ存在であることを証明してください。」と更に問いかけます。

「知能」レベル、学習能力はマドックス自身の言葉で語られます。

この裁判が「自分の権利」果てには「自分の命」をかけて法廷で戦っているというデータの発言から「自分」(My)について「認知」していることが証明されます。

3つ目の「心」においては、人間自体がその存在を説明、証明できないでいることから、データが意識を持つ存在でないとは言い切れないと主張します。

そして、コマンダーマドックスが、アンドロイドの複製をつくることができたとして、数千のアンドロイドが一つの種族を形成することになり、その種族をどのように扱うかは、アンドロイドではなく、人間の問題であると。

最後に裁判官は、データはマシーンではあるけれど、スターフリートの所有物ではないと判決します。

この問題はデータが「魂」を持っているかどうかで堂々巡りするが、自身も自分が「魂」を持っていると言い切れる根拠がなく、データ自身が意識を持つ存在かどうかを検証することができる選択肢を残すことが未来の為であるとの理由でした。

エピローグ

判決が下った後、データはマドックスに対し、是非研究を続けて欲しい、アイデアは興味深いから、もっと研究が進んだら協力したいと伝えます。

それに対し、「彼は素晴らしい」っとはじめて「モノ」扱いを辞めます。

勝訴のお祝い会にコマンダーライカーを誘いに来たデータ。友人を窮地に陥れそうになったことでお祝い会に参加する資格がないと言うライカーに対し、データを救うために取らなければならなかった行動でライカーが心を痛めながらも協力してくれたことを忘れないとお礼を言います。

じーん。

このエピソードは、あちこちに考えさせられるポイントが散りばめられていて、印象に残っています。トレッキーの間でもTNGの人気エピソードみたいですね。

このエピソードの終わり方からして、マドックスとデータは、その後、いい友人関係を気付くことが出来そうな雰囲気なので、『スタートレック:ピカード』でのマドックス博士がいいキャラであることを願っています。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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