スタートレック V: 新たなる未知へ、レビュー【後半ネタバレあり】

3.5

感想

ストーリーは中立地帯にある恒久平和の惑星「ニムバス3」から始まります。といっても侘しい砂漠地帯で、ちょっとがっかり。

情報までに、スタートレックの宇宙は、大きくαからδまでの4つのクワドラントに分けられていて、惑星連合のヘッドクオーターがある「地球」(ソル3)は、アルファとベータクワドラントの境目でアルファ側にあります。アルファとベータクワドラントには4つの大きな勢力があって、カーダシア帝国、ロミュラン帝国、クリンゴン帝国、そして惑星連合です。

中立地帯と言うのは、広義ではそれぞれのテリトリーの間で、有名なのはロミュランと惑星連合の間の地域なのですが、惑星「ニムバス3」は、ロミュラン、クリンゴン、惑星連合が共同で治めるといっても、ロミュランと惑星連合の間にあって、クリンゴンはちょっとだけ出張ってきている感じですね。

そこに現れた謎のバルカン人、サイボックは、他の人の痛みをとって、洗脳状態にできるし、しかも「究極の知識」を探す旅をしているという何やらコワいヤツ。

ついでに、バルカン人と言うのは論理を重んじ、感情を最大限に排除する種族なので、冒頭で「ガハハハハハ」と笑っているだけで怪しさ抜群。

んで、それが、なんと、スポックの異母兄弟で、サイボックのお母さんはバルカン星のプリンセス。しかも、「感情派」の過激派で、バルカン星から追放されちゃっています。ヤバすぎるでしょ。

でも、この人が「他人の心の痛みを救済したい」という気持ちは真心だし、自分が信じる道を突き進んでいる「探究者」で、「銀河光軍」なんて集団を率いているモノの、武器なんて必要ないと基本的に相手の痛みを取り除いて心を開かせる「平和的」なアプローチで洗脳ではなかったし、じっくり話が出来るようになるまで拘束しようとしていたものの、洗脳だと思われたものの正体はスーパーヒーラー能力だったし、カークが救済を拒否すればムリヤリ押し付けたりはしてはいません。

だからストーリーが進むにつれてサイボックの気持ちに寄り添いたくなる非常によくできた脚本だと感じました。

サイボックがいいキャラだっただけに、手柄と血に飢えたクリンゴン船長はファンサービスの為だけに出てきたのか、ここのストーリーだけお粗末で残念。

それにしても、スポックの幼少時代が複雑すぎ。今回出てきた異母兄弟の「サイボック」と幼少期に一緒に育ったのとは別の幼少期にディスカバリーの養子姉弟「マイケル・バーナム」とも育ったんですよね…

純潔バルカン人のサイボックが論理を捨てて感情を解き放ち満面の笑みでスポックとの再会を喜んでいる時に、人間とバルカン人のハーフで完全論理派にコンプレックスを抱いているスポックが悲しそうながらも感情を抑えて淡々と言うべきことを口に出しているのが好対照で印象的でした。

しかし、到達不可能と思われた宇宙の中心()で見つけたのは、封印された凶悪な何かで、ガッカリです。アニメじゃないんだから…

最終的にはこの「神じゃなかった邪悪な何か」まで心の苦しみから救おうとする大したバルカン人サイボックでした。最初の設定どおり「究極の知識」の方がよかったよネ。Qならキャプテンピカードに紹介してもらえばいいし、エセ神様的なモノはオリジナルシリーズに何匹か出てきてるし。

それにしても、ウフーラがスコットのことが好きだったなんて、意外!

最後に

サイボックはいい敵役で好感が持てたものの、冒頭で「完全な知識」を求めてとか言ってた割に、途中から「神様さがし」になっていたのが残念だったので、☆3.5かな。

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